築9年の家
築9年も、3年目と同じチェックを行います。和風住宅の場合、木製の玄関まわりの汚れが目立ってくるので、ドアのあく洗い (生地のままの木部の汚れ落としと漂泊処理を行うこと)とみがき、白木用ワックス仕上げなどを行います。 1枚約3万5000円です。 築9年もすると、畳の取り替え時期です。 新床畳は1畳1~2万円。 表替えは枚5000~1万円です。 床がところどころ沈んだり、ふわふわしたりするようなら、床板を解体して土台などの状況をチェックしてもらいます。 湿気が多い場合は、床下換気扇の設置を検討するとよいでしょう。 床下換気扇は設置費用共で約15万~20万円です。 キッチン、洗面室、浴室、トイレなど、水まわりの床下は特に湿気がこもりやすい部分で、根太が傷んでいることがよくあります。 6畳間の場合、根太の取り替えは解体共で約4万円から、コンパネ(合板)の取り替えは解体共で約5万円からです。 仕上げの床材を耐水性の木製フローリング(中級品)に張り替えると約12万円からです。 また、天井裏に熱気がこもるようであれば、こちらも換気扇の設置を考えましょう。 設置費用は約25万円です。
築6年の家
築6年なら、3年目の家と同じチェックのほか、外まわりの木部塗装を行います。 しっかり木部を塗装するには足場が必要です。 延床面積100㎡の家の場合、足場を組んでの木部塗装は、約45万~55万円。 木部が多い和風の建物は、通常よりも約20万円アップになります。 内装では、特に汚れが進みやすいキッチンやリビングのクロスの張り替えを行います。 6畳間のキッチンの場合、流し台や吊り戸棚を除くと壁は通常の居室にくらべ半分くらいですが、食器棚など移動の手聞を老蔵すると約4万円です。 8畳のリビングのクロスの張り替えは約8万円。 ただしクロスにはグレードの差があり、予算に応じて選ぶとよいでしょう。 また、築6年は、じゅうたんやカーペットの張り替えを検討する時期です。
築3年の家
新築から3年ほど経過した家なら、床下の湿気や水漏れがないか、ドアや引き戸などの立て付けを点検し、異常と思われるときは業者に連絡します。 3年は、畳の表返し(日焼けしたり傷み始めた畳表を裏返しにして張り替えること)時期でもあります。 畳1枚約4000円です。じゅうたんは、ダニの発生源となるのでクリーニングを。 6畳間で約1万円です。 外まわりでは、木部の塗装が少しはがれ始める場合があります。 新築同様に保ちたいなら、木部は3年ごとに塗装を。最近の塗料は質が良くなってきたので、6年目を1回目の塗装時期に設定してもよいでしょう。 塗装は下地調整が不十分だと2~3年ではがれが起こることがあります。 こうしたときは築年数にかかわらず、悪くなった箇所の補修をします。 ニス塗りのドアは、1~2年で劣化します。 3年では遅いときもあるので、少し傷んできたと思ったらこまめにニス塗装をしましょう。 ドア1枚約1万円です。 金属製の屋根は、早いところでは3年目から劣化・サビが出ることがあります。 少しでもサピを見つけたら塗装します。 鉄板専用の仕上げ塗りは、1㎡約2000円からです。 基礎のコンクリートに大きい亀裂があれば、地盤沈下のおそれがあります。 換気口の周囲の亀裂は鉄筋の斜め配筋不足も考えられます。 これらの問題を発見したら、業者に連絡しましょう。 2000年に施行された「住宅品質確保促進法」では、基礎を含む基本構造部分について、施行業者などに凶年間の暇庇担保責任が義務付けられており、無償で補修を請求できます。 ただし、対象となるのは、法律が施行されてから建てられた住宅なので、築年の古い中古住宅は対象外です。
築10年までの家は3年おきくらいに定期的に点検を
建物は、完成した瞬間から劣化が始まります。 そのため、建物を長く守るためには、早めのメンテナンスとリフォームが大原則となります。 かといって毎年、あちこち点検し、リフォームを行うのは負担が大きいため、3年ごとくらいにまとめて行うのがよいと思います。もちろん、3年ごとというのはあくまで目安であり、不具合があればすぐ補修すべきでしょうし、問題がなければ遅らせてよい場合もあります。 当サイトでは、木造の戸建て住宅について、築年数ごとにどこをどう直せばいいのか、基本的なチェックポイントを概算予算とともにまとめてみました。 これを知っておけば、「早くリフォームをしないと家がダメになります」といった営業マンの脅し話法にも慌てることなく、適切なリフォームを検討、選択することができるでしょう。